《水上の蛍》
2000年 Photo courtesy:草間彌生スタジオ
幼い頃から幻覚や幻聴に襲われていた草間彌生は、網目や水玉で世界を埋め尽くす行為によって、不安や恐れから抜け出そうとしました。その内的なオブセッション(強迫観念)が生み出す網目や点の集積は、絵画に始まり、既成の形態を柔らかい突起物で覆うソフト・スカルプチュア、スキャンダラスなボディーパフォーマンス、鑑賞者の身体をも包含する空間作品にまで増殖していったのです。
この展覧会では、当館が所蔵する初期油彩画の代表作《無題》とソフト・スカルプチュア《最後の晩餐》に加え、鏡の部屋で光のイリュージョンが無限に反復する《水上の蛍》、2005年以降に制作された顔料マーカーとアクリルに近作絵画などの10点を作家からお借りして展示します。
多様な展開を見せながらも、初期から現在まで連続性を帯びる草間彌生の世界をご堪能ください。
ギャラリートーク |
当館のボランティアが、展示室で作品の見どころなどについて解説します。 |
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10月21(月)、11月17日(土)いずれも1400〜、15:00〜 |
10月20日(土)〜11月4日(日) |
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11月9日(金)〜12月19日(水) |
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ロダンの愛したイタリア |
10月17日(水)〜11月18日(日) |