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東南アジア−近代美術の誕生


1997年7月19日(土)−8月31日(日)開催
English

The Birth of Modern Art in Southeast Asia:Artists and Movements
東南アジア−近代美術の誕生

 19世紀中にそのほとんどの国が植民地に組み入れられていた東南アジアでは、今世紀に入って国民国家としての独立への胎動が始まり、自由への希求が高まってきます。その運動と絵画創作の道程は決して無縁ではありませんでした。1930年代にはマニラの13モダーンズ、ジャワのプルサギ、バリのピタマハ、シンガポールの華人美術研究会、ハノイのインドシナ美術学校、バンコクのシラパコーン美術学校などを拠点に、時を同じくして、旧来の美術表現を打破し、新たな造形表現を打ち立てようという動きが顕著になり、それはしだいに大きなうねりとなっていきます。
 本展はフィリピン、ベトナム、マレーシア連邦、シンガポール、インドネシア、タイ国について今世紀前半にくり広げられた近代美術のドラマを中心に、第2次世界大戦や独立戦争などの混乱の時代を挟んで、近代美術がどのように成長し、どのような実りをもたらしたかを、約150点の作品によって探ります。
アグス・ジャヤ
水田の帰り
1944年
ベイス・ギャラリー蔵


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