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[東アジア/絵画の近代-油画の誕生とその展開] 展


平成11年4月10日(土)〜5月23日(日)
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[東アジア/絵画の近代-油画の誕生とその展開] 展

 1840年に始まり、清朝中国が西洋の武力に屈したアヘン戦争は、中国を中心とする東アジアの政治・経済状況に大きな変革を迫るものとなりました。それを境に東アジアでの西洋文化の受容は全く位相を変え、それまでの体制内秩序の中の受容から、否応なくそれを受け入れざるを得ないものへと変わっていきます。
 絵画の世界においてもその枠組みは同様であり、それまでの伝統的な絵画や画法に対して西洋画法による絵画や油(彩)画というものが大きく立ち表れてきます。当初のリアリズムに基づく絵画から印象派的手法を用いたもの、そしてモダニズムへと、大きな方向は似たようなものに見えても、東アジアの各地域の絵画を仔細に見るならば、自ずと差異も認め得るように思われます。
 本展ではこの地域の油絵を中心に、アヘン戦争以降から1930年代、地域によって1950年代まで拡大しながら、東アジア各地において西洋文化が画という領域の中でいかに受容され、咀嚼されていったのか、それらの底に通じ合うもの、また互いの差異を考えていこうとするものです。
 東アジアの油画150点余が一堂に陳列されるはじめての機会を存分にお楽しみ下さい。


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