オーギュスト・ロダン
《パネルを分割した扉の構想》
1880年頃 ロダン美術館 |
ギベルティ
《天国の門》1425-52年
サン・ジョヴァンニ先礼堂
フィレンツェ |
《地獄の門》は、世界に7体あり、最初の鋳造とされるのが、松方幸次郎(神戸の川崎造船社長)が依頼したもので、現在上野の国立西洋美術館の庭に設置されている。次いで、フィラデルフィア、パリ・ロダン美術館、チューリッヒ美術館と鋳造され、これら4点はリュディエによる砂型鋳造だが、当館を含む残る3体は、蝋型鋳造によるものである。人物の構成とそこにみられる輪郭の鋭さ、ブロンズの厚み、さらには視覚的に受ける作品の力強さなどに違いがみられる。 |