ジョン・マーティン『失楽園』より 《天国への階梯を見上げるサタン》当館蔵 | ギュスターヴ・ドレ 『聖書』より 《スザンナの水浴》 町田市立国際版画美術館蔵 | ウジェーヌ・ドラクロワ 『ファウスト』より 《空を飛ぶメフィストフェレス》 当館蔵 | ウジェーヌ・ドラクロワ 『ハムレット』より 《父の亡霊を追いかけようとするハムレット》栃木県立美術館蔵 |
名誉、金銭、愛に対する欲望や永遠の若さへの渇望。その業の深さゆえに生まれる、嫉妬や苦しみ。
人間の欲望と、欲望への誘惑は、今も昔も尽きることがありません。 そのような人間の姿は、古今東西、さまざまな物語や文学の格好の題材となってきました。 西洋文学の世界では、原罪を描いた『聖書』に始まり、『ファウスト』や『失楽園』などの大古典文学が、そうした有名な例として挙げられるでしょう。 この展覧会では、人間の「欲望への誘惑」をキーワードに、文学と芸術とが一体となった版画作品を展示します。 18世紀後半から19世紀半ば頃にかけて、ロマン主義の作家たちはさまざまな文学的主題を視覚的に表現しました。 本展はイギリスとフランスの作家たちに焦点を当て、次の4つのテーマによって構成します。 1.『失楽園』 2.『聖書』 3.『ファウスト』 4.シェイクスピア 彼らがひとつの版の中で刻んだ風景は、技法は異なるものの、情熱に満ちた独自の光と影の世界を演出しています。 出品数は、約120点という見応えある構成です。「誘惑」を軸に展開される、劇的なモノクロームの迫力に満ちた人間ドラマをどうぞお楽しみください。 |
会期中イベント | ||
■作品についてもっと知りたい!方へ[1]「親子探検ツアー」(小学生とご両親対象)11/13(日)14:00〜(1時間程度)実技室・展示室 [2]「学芸員のフロア・レクチャー・プラス」 12/3(土)・4(日)・17(土)・18(日)14:00〜(1時間) 実技室・展示室 *技法講座のおまけつき。 [3]「ボランティア・ギャラリー・トーク」 展示室にて ●11/12(土)・19(土)・26(土)・12/4(日)・17(土)・18(日)=11:00と13:00 ●11/20(日)・27(日)=11:00 ●12/3(土)=13:00 ●12/10(土)=11:00と14:00 ※[1]から[3]はいずれも企画展チケットが必要です。 ■版画の技法を知ろう「版画入門・リトグラフ」11/19(土)・20(日)10:15〜16:15 ※要申込み。10月29日より受け付けを開始します。要参加費。 ■ロダン館ミュージアム・コンサート「魔の旋律−ゲーテの『ファウスト』を歌う」佐藤典子氏(メッゾ・ソプラノ)、中川眞理子氏(ピアノ) 11/27(日)14:00〜15:30(予定)ロダン館 ※企画展観覧料、もしくは収蔵品展観覧料が必要です。 |
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