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本の窓 「銅版画家の仕事場」
アーサー・ガイサート 著/久美沙織 訳 BL出版株式会社
2004年10月30日第1刷
「銅版画」という言葉を聞いても、それは一体どういうものなのか? 銅を使った版画なのだろう、とは想像がついても、具体的にはどうやって作るのかは分からない。そんな時にはこの絵本をどうぞ。著者のガイサートは、銅版画を用いた絵本の制作でも知られた作家で、本書の登場人物は銅版画師と、その孫の少年。いわゆる技法の解説書ではありませんが、銅版画の種類の一つであるエッチングが出来上がるまでを、丁寧に描いています。絵はすべてエッチングによるもの。黒のインクで刷ったものを後から彩色する、手彩色と呼ばれる技法で制作してあります。色付けをしている少年が、絵の中にふわりと心を遊ばせてしまう、そんなくだりには何か懐かしいような心持もします。是非手にとってご覧下さい。
(当館学芸員 新田建史)
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