夏休み子供ワークショップ「展覧会であそんじゃえ!」
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ロダン館で作品に見入る子どもたち
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毎年恒例の夏休み子どもワークショップですが、今年は少し雰囲気が違っていました。「展覧会で遊んじゃえ!」という、タイトルが示すように、展示室で作品の鑑賞を楽しむことに目的を絞ったのです。また、開催中の「コレクション20年の熱情U 時代を超える個性」展や、ロダン館の作品の魅力を伝えるため、講師は、学芸員と普及スタッフが協力して務めました。
初日、円山応挙の作品を基にした「兎パズル」で気持ちをほぐしてから、展示室で学芸員と一緒に作品を鑑賞した子どもたち。この「展覧会不思議発見」では、彼らの自由活発な発言の中に、鋭い感受性が垣間見られました。午後は、森村泰昌の作品からアイデアを得た、「撮って・貼って・絵に潜入」など、作業も絡めながら鑑賞を深めます。
2日目には、パリで活躍している、踊る詩人 森 出(もり いづる)氏がゲストインストラクターとして登場。森さんの研ぎ澄まされた身体表現に触れ、楽しい遊びの中で五感を高めた子どもたちは、ロダン館で地獄の門を食い入るように見つめていました。ロダン彫刻の前で森さんと一緒に踊った少年は、その夜、空を飛んだ夢を見たそうです。
最終日の午前中は、体全体を使った絵の具遊びをヒントに、画面に描かれていないけれど、感じられることを探す「見えないものを見る計画」に挑戦。疲れを感じさせない新鮮な発言に、これまでの成果を実感しました。最後は3日間の作業で作ったものをまとめて、全員で金屏風を作り、展示室で鑑賞。ワークショップ終了です。子供たちの表情はとても満足そうでした。2回のワークショップで完成した、六曲一双の屏風は、夏休み期間中、エントランスホールに展示され、多くの人の目を楽しませていました。
(当館主任 福元清志)
展示室で作品を見る子どもたち
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ゲストインストラクターの
森出氏とロダン館で踊る参加者
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全身を使って描く体験 |
完成し、エントランスホールに展示された金屏風 |
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