平成18年度移動美術展
あこがれの風景展
好評裡に終了
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当館では1988(昭和63)年以来、「遠くてなかなか美術館には行けない」という皆様のために、移動美術展を開催してきました。県内の東部、西部それぞれ1箇所ずつに会場を設け、収蔵作品をご覧いただくこの展覧会は、今年で19年目を迎えました。
移動展を実施する際、保存上や警備上の問題故に、出品出来る作品がどうしても限られがちでした。今年度は、来年の移動美術展20年目に向けて、一つのしめくくりと位置付け、これまではなかなか持って行くことの出来なかった作品を極力出品させていただくことを目指しました。
会場として、我々と一緒に展覧会を開催して下さったのは、西部会場がなゆた・浜北、東部会場が道の駅 開国下田みなと(ベイ・ステージ下田)です。いずれもしっかりとした展示施設をお持ちですから、油彩画、日本画、版画いずれにおいても、展示作品のバリエーションが大変豊かなものになりました。
作品選択がかなり自由になったことで、展示のテーマを明確に出来るようにもなりました。今回は「あこがれの風景」と題して、画家たちのあこがれた異国の風景や、理想郷の光景、あるいは理想郷とは正反対の「反・理想郷」等、当館の風景画コレクションの持つ広がりを生かしつつ、的を出来るだけ絞ることを心がけました。
開催を翌日に控えた西部会場入口
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東部会場をご覧になるお客様
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また今回は、版画作品をより分かりやすくご覧いただくため、エッチングやエングレーヴィング、メゾチント等の刷りの見本を制作し、原版と共に参考展示しました。会場で実施した講座と併せて、「エッチングの過程が少し分かり、楽しかった」「2歳の子供もエッチングの板を触れて驚いていました」というお言葉をいただけたのは、嬉しいことです※。
「出品数を増して下さい」「年に何回かやって欲しい」等、厳しいご要望も頂戴しましたが、全ての皆様にご満足いただけるようには、なかなかまいりません。これからの移動展の中で、様々な形で楽しんでいただけるようなあり方を探せれば、と思います。
平成18(2006)年度移動美術展
西部会場 なゆた・浜北
9月30日(土)〜10月15日(日)
東部会場 道の駅 開国下田みなと
(ベイ・ステージ下田)
11月3日(金・祝)〜11月12日(日) |
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※移動展で行なった講座等については、次のページで詳しくお話しています。 |
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