コレクション新収蔵品

2016年 静岡県立美術館 新収蔵作品

油彩(日本) |  版画

版画

ロバート・ライマン 1930 -

ロバート・ライマン(1930~)は、1950年代半ばに白のモノクローム絵画を発表して以来、常に、一つの傾向にとどまることに抵抗して、様々な支持体と素材、技法によって未知の領域を探求して来た、アメリカ出身の作家です。《4枚に分かれたエッチング》は、4枚組の作品で、一枚ごとに別々に刷られたイメージが、四枚目で重なり合うという、コンセプチュアルな志向と、遊び心がうかがえます。

《4枚に分かれたエッチング》
1972
紙、エッチング

著作権などの都合により、
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重野克明 1975(昭和50)

 重野克明(1975~)は、表現力に富んだ線描を得意とし、銅版画を主としながら、幅の広い表現方法に取り組んでいます。日常の身近な風景や出来事に加えて、メディアに流通するイメージ、過去の美術作品などを源泉に組み立てた、現代感覚と懐かさが同居する作品を制作しています。
《幻のホームラン》では、まだ見ぬホームランを夢想しながら、庭でバットをスイングする、作者自身が描かれています。左の円形の物体は、野球のボール。建物は、作者が現在住んでいる、茨城県水戸の、古い木造の自宅と、周辺の景色を克明に描いたもの。学生時代、清水の三保にある中学、高校の野球部に所属して、日々、練習に明け暮れました。野球やスポーツをモチーフにしたイメージが、しばしば現れます。

幻のホームランの画像
《幻のホームラン》
2013(平成25)
紙、エッチング、ドライポイント、アクアチント
46.5×59.0

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