コレクション風景の交響楽(シンフォニー)

北斎の富嶽三十六景より300年早い最古の富士図連作


其一

其二

其三

其四

其五

其六

其七

其八

式部輝忠 《富士八景図》

室町末期、享禄3(1530)頃
紙本墨画、8幅対
各97.5×32.8cm
文献:12,19

頂の雪や周景の繊細な描き分け、落雁や遠帆など中国洞庭湖周辺を描く瀟湘八景図からのモチーフ借用に注目。上部には、京都・建仁寺262世の常庵龍崇が、伊豆・芦の湖・駿河湾海上といった富士眺望の視点、季節、時刻などを記す。姫路城主酒井家〜長崎平戸の松浦家伝来。

式部輝忠(15〜16世紀)室町時代後半、関東の水墨画家。個性的な画風で知られ、駿府・今川氏の御用絵師説が有力視される。

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