コレクション風景の交響楽(シンフォニー)

月光の海面への反映たくみに描写

横山華山 《清見潟富士図》

1819(文政2)
絹本墨画
42.3×79.5cm
文献:44,52

左に駿河の名刹の清見寺を望み、駿河湾越しに富士山を描く。東武に赴く途中清見潟での月の出に感動して描いた、とあるように現地での景観観察が生かされる。海に反映する月光の表現は見事で、波に揺らめく光の微妙なきらめきなどの表現は近代的。

横山華山(1784〜1837) 京都の絵師。絵ははじめ岸駒に学ぶが、後年、呉春に私淑。円山派・四条派などが混在した独特の画風の確立。

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