コレクション風景の交響楽(シンフォニー)

衝撃の赤

小松均 《赤富士 上下》

1978 (昭和53)
紙本着色、二曲屏風
上201.0×368.5cm
下95.0×368.5cm
小松澄佳氏寄贈

世に赤富士は珍しくないが、これほど強烈な色彩は他に類が無い。無数の牛が群れる裾野から、銀雲輝く山頂付近への描写の力強さも圧倒的。富士山シリーズ初期の作で静岡・山梨の県境付近から望んだ姿を描くが、その雄大さと色彩によりとりわけ印象深い作品。

小松均(1902〜1989) 山形県生。パノラマ風大画面の迫力ある風景画で知られる異色の院展画家。

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