コレクション風景の交響楽(シンフォニー)

銅版による異国調の東海道


するがのくに よ志ハら ひたりにふしを見る景

するが ふちう

うつのや丸子

おかへ

安田雷洲 《東海道五十三駅》

1844(弘化元)頃
紙、銅板
4.3×10.1cm ほか

雷洲を代表する銅版画シリーズ。浮世絵の東海道五十三次に想を得たものであるが、低い視点による空間構成や、山容、樹木、雲などの銅版画特有の表現が、画面に不思議な異国情緒をもたらす。この秀逸な風景表現が江戸時代に達成されたのは驚愕だ。

安田雷洲(19世紀前半) 江戸の洋風画家。主として司馬江漢、亜欧堂田善の系統を引く江戸の銅版画家として活躍した。

一覧へ