旅の街道、茶屋でのワンシーン
吉田博 《篭坂》
1894-99(明治27-32)頃
紙、水彩
34.5×51.0cm
文献:55
雪の降る街道で、旅の一行が茶屋で小休止。今で言うところの高速道路のパーキングエリアなのであろう。吉田博は、鉛筆と水彩絵具を携帯し、日本各地の風景を描いた画家。水分をたっぷりと含ませた水彩絵具と白い紙の下地を活かした雪の表現は、見事というほかはない。
吉田博(1876〜1950) 福岡県生まれ。小山正太郎の画塾不同舎に学ぶため上京。その後、渡米し、帰国後は太平洋画会の創設に加わった。