貧困の中で描かれた入魂の大作
アールト・ファン・デル・ネール 《森の風景》
1645頃
キャンヴァス、油彩
128.3×160.0cm
ネールの油彩画の中でも、最も大きな作品のひとつ。強い風雨の過ぎ去った後らしい。刻一刻と変化する自然の様相を的確に描き出す、17世紀オランダ風景画の特徴をよく示している。これだけの描写力を持ちながら、日々の絵画制作は貧困との闘いであった。
アールト・ファン・デル・ネール(1603〜1677) アムステルダムで活動したオランダの風景画家。月光の下の風景や日没風景の名手として、絵画史にその名を残している。