ヤーコブ・ファン・ロイスダール 《小屋と木立のある田舎道》
1670年代
キャンヴァス、油彩
39.6×46.0cm
水平線を強調したホイエンの作品とは打って変わり、画面中央の2本の樹木と、右側の風車へと行き着く蛇行する田舎道が、無限の奥行きを作り出す。人物の配置のバランスも絶妙である。小品ながらも、水鏡に映る小屋と木立の表現に、並々ならぬ腕の冴えが光る一点。
ヤーコブ・ファン・ロイスダール(1628/29〜1682) 自然の変化を巧みに捉えた多彩な風景画によって、オランダを代表する画家。油彩、素描のほか、エッチングを制作。