山村風景に溢れるリアリズム
ピエール=エティエンヌ=テオドール・ルソー 《ジュラ地方,草葺き屋根の家》
1834頃
キャンヴァスに貼られた紙、油彩
22.9×32.1cm
若い頃からルソーは、ルーヴルでの名画研究より、名もない山村や山岳の風景を好んで描いていた。この小品は、スイスとの国境に近いジュラ地方の山村風景と言われているが、オーヴェルニュ地方だとする説もある。紙に油彩で描かれた後、キャンヴァスに貼り込まれている。
テオドール・ルソー(1812〜1867) バルビゾン派の中心的画家。濃厚な色彩と力強い筆遣いでとらえた森林や山岳の風景は、サロンの審査で幾度も物議をかもした。