さわやかな港の風景に印象派の清新な息吹が重なる
クロード・モネ 《ルーアンのセーヌ川》
1872
キャンヴァス、油彩
49.2×76.2cm
文献:35
一隻の帆船から荷物が運び出される情景が描かれており、当時の活気ある港の様子を伝えている。明るい色調の絵具を薄く塗った空や水には、多くの塗り残しが見られ、自由な筆触とともに画面上に新鮮な効果を与えている。印象派確立期の革新的な息吹きを感じとることができる。
クロード・モネ(1840〜1926) 移りゆく光や大気の表現を徹底して追求した印象派の中心的存在。時刻や天候を変えて描く「連作」の試みにも挑戦した。