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		ポール・ゴーギャン 《家畜番の少女》
		
			1889
			キャンヴァス、油彩
			73.0×92.0cm
		
		
規則的な筆づかいによって薄く平面的に塗られた画面は、古いフレスコ画の典雅さを思わせる。アルカイックな表現のなかに、作者が追求した精神的な深みが息づいている。豚と家畜番を木立の前方に配した構図は、17世紀以来の伝統を受け継ぐものとして興味深い。
		
			
				ポール・ゴーギャン(1848〜1903) パリ生まれ。文明を嫌ってタヒチに渡り、人間存在の根源を主題としつつエキゾチックな魅力にあふれた名作を生んだ。
			
		 
		
		
