転居がもたらした新しい風景画
ジョン・コンスタブル 《ハムステッド・ヒースの木立,日没》
1821
キャンヴァスに貼られた紙、油彩
25.2×29.2cm
文献:43
病弱な妻の健康を気遣ったコンスタブルは、1819年にロンドンからハムステッド・ヒースに移った。これを機に彼は、変化する空の様子と広大な風景を繰り返し描くようになる。1821年10月末日に制作された本作でも、日没の太陽が草地、木立と共に活写されている。
ジョン・コンスタブル(1776〜1837) ターナーと並ぶ英国最大の風景画家。生まれ故郷の英国風景にモティーフを求め、現場での油彩スケッチにも本領を発揮した。