コレクション風景の交響楽(シンフォニー)

元信様式の花鳥山水、さわやかな逸品

初期狩野派 《四季花鳥図屏風》

16世紀中頃(室町末期)
紙本着色、六曲一双屏風
各138.5×269.4cm
文献:13,22,23,26

広々とした風景のなかに憩う四季の花鳥たち。山水画でも花鳥画でもある作品。安定した構図、岩や松の描写など、初期狩野派の様式をしめし、とくに狩野第二代の元信一門による京都・霊雲院の方丈襖絵(16世紀半ば)の描法に近い。みずみずしい筆致を味わいたい。

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