コレクション風景の交響楽(シンフォニー)

朦朧体の典型例


右幅

左幅

下村観山・横山大観 《日・月蓬莱山図》

1900(明治33)
絹本墨画淡彩
各98.0×154.0cm

中国の伝説上の霊山・蓬莱山について右幅「日の出」の景を下村観山、左幅「月の出」の景を横山大観が描いた合作。調和のとれた穏やかな色彩により、霊山の壮大さと神聖な雰囲気をよく表現する。

下村観山(1873〜1930) 大観、春草とならぶ院展第一世代の中心画家。卓抜した技術と真摯な古典研究に基づく穏健な画風を確立。
横山大観(1868〜1958) 院展の中心画家として日本画近代化の課題に取り組む。明治・大正・昭和と3代にわたる画界の重鎮。

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