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水彩絵の具って、ここまで描けるのです。
三宅克己 《白壁の家(ベルギー、ブリュージュ)》
1921(大正10)
紙、水彩
67.3×105.0cm
ベルギーの古都ブリュージュを描く。時間が止まったかのような古都の風情は、刹那の水彩表現によって逆にかもしだされる。移ろう光と色彩は、幾星霜、この教会や並木道を照らし、彩ったであろうか。作者の円熟した技が、全紙大の大画面に存分に発揮された秀品。
三宅克己(1874〜1954) 近代日本水彩画の先駆者にして、代表者のひとり。多数の著作による普及活動にも多大な功績を残す。
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