1757-62
紙、エッチング
134.2×116.7cm
古代ローマの町並みの復元を試みた図である。が、18世紀当時、発掘などで確認出来る遺構はほとんどなかった。そこで作者ピラネージはどうしたか?すなわち、霊感によって、ローマ人なら作るであろう町並みを作り出したのである。要するに大部分創作なのだが、作者が目指したのはあくまで「真実」なのであった。
ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ(1720〜1778) ヴェネツィア出身の版画家・建築家。ローマに憧れ、ローマに移住して、ローマを描き続けて一生を終えた。