コレクション風景の交響楽(シンフォニー)

光り輝く絵具の粒子

ポール・シニャック 《サン=トロペ、グリモーの古城》

1899
キャンヴァス、油彩
73.0×91.7cm
文献:59

海に降り注ぐ陽光。山頂にそびえる古城。作者は地中海をヨットで航海中に、サン=トロペ湾を発見した。暖色と寒色を対比させながら、光と影、形とボリュームを表現。作品の輝きは、一つ一つの色点の緻密な配置から生まれている。

ポール・シニャック(1863〜1935) ほぼ独学で絵画を学ぶ。盟友スーラとともに、画面に輝きと色彩と調和を得るため点描技法を用いた、新印象主義の中心人物。

一覧へ