コレクション風景の交響楽(シンフォニー)

故郷への想いがつまった風景の結晶

香月泰男 《冬畠》

1965(昭和40)
キャンヴァス、油彩、方解末、墨
90.9×60.6cm

香月の自宅、山口県三隅町の風景をもとに制作された作品。絵具を三層に塗り重ねていく「シベリア・シリーズ」と同じ手法で描かれている。「シベリアで故郷を想い、そして故郷でシベリアを想う」、この複雑な香月の心境をこの作品は我々に伝えている。

香月泰男(1911〜1974) 山口県生まれ。第二次世界大戦敗戦後、シベリアに抑留される。帰国後は、故郷三隅町で、「シベリア・シリーズ」を制作した。

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