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巨岩と群衆。謎めいたモチーフは何を表しているのだろう。
川村清雄 《巨岩海浜図》
1912-26(大正期)頃
板、油彩
43.5×174.0cm
文献:32
極端に横長の画面に段丘のある海辺と巨岩を描き、群衆を配している。遊ぶ子供達、赤毛氈を敷いた椅子、提燈のある小屋、火にかかった大釜などがみられ、祭りの雰囲気がある。木目を活かして描かれた川村らしい作品だが、主題についてはさだかではない。
川村清雄 (1852〜1934) 幕臣の子として江戸で生まれ、徳川家達に従い静岡に移住。1889(明治22)の明治美術会創立に参加、同会解散後、巴会を結成。
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