コレクション風景の交響楽(シンフォニー)

画家が感じた生のはかなさ

曽宮一念 《種子静物》

1934(昭和9)
キャンヴァス、油彩
60.6×72.7cm

逆遠近法のテーブル上に置かれた枯れかけの向日葵の花と種子。曽宮は、この向日葵をみて、その萎れていく様子に強い興味を持ち、題材として描いた。茎の黄色とテーブルの白、背景の赤が強いコントラストをなしている。

曽宮一念(1893〜1994) 東京美術学校で藤島武二に学ぶ。静岡県富士宮市に50年余にわたり居住し、日本の風景を描いた。101歳の生涯を全うした。

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