コレクション風景の交響楽(シンフォニー)

絵画表現の可能性を問いつづける

依田寿久 《無題 No.3》

1980(昭和55)
キャンヴァス、油彩
153.0×336.0cm
作者寄贈

繊維の網目のような不規則な線が画面を覆い、モノクロームの色面に変化と統一を与えている。その静謐と動感をはらむマチエール(絵肌)は、この作家独自のものである。ミニマルアート以後の絵画の動向を示す好作例でもある。

依田寿久(1940〜) 静岡市生まれ。ニューヨークを拠点に活動中。ミニマルアート後の絵画について、その表現の可能性を探求しつづけている。

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