展覧会2008年 企画展 スケジュール

シャガール展 色彩の詩人

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終生、抱き続けた故郷ヴィテブスクへの想い

唯一無二、シャガールの世界観に迫る!

シャガールは、ロシア西方の町ヴィテブスクのユダヤ人家庭に生まれた後、モスクワ、ベルリン、パリ、ニューヨークなどに移り住み、天性の色彩感覚と枯渇することを知らない想像力で、型破りの愛と聖の絵画世界をつくりあげました。ヴァイオリン弾き、婚礼の祝祭、村人、牛・ヤギ・ロバ・鶏などのモティーフは、シャガールが幼少期に故国、とりわけ生地のヴィテブスクで見ていたものでした。忘れ得ぬ故郷の想い出は、ノスタルジアとなって、シャガールの芸術をつらぬいていきます。

幻のユダヤ劇場壁画を日本で見る希少なチャンス!

1920年、マルク・シャガール(1887-1985)は、モスクワの国立ユダヤ劇場(1949年閉鎖)を装飾する仕事を依頼されました。この劇場はたった90人しか収容できない小さな施設でしたが、シャガールは劇場の壁をカンヴァス画で満たすことに心血を注ぎました。本展には現存する壁画7点すべてが出品され、なかでも横8m近い《ユダヤ劇場への誘い》は、シャガール初期を代表する圧巻の大壁画です。
ユダヤ劇場壁がシリーズ図

シャガールの画家人生における重要作品を一挙公開!

この展覧会は、国立トレチャコフ美術館やパリの個人などの全面的な協力を得て、ようやく実現する回顧展です。シャガールの芸術は、幻想的で神秘的な絵画によって知られていますが、創作の根底にはユダヤ民族の悲哀と苦悩が横たわっていました。ユダヤ劇場壁画シリーズをはじめ、油彩、テンペラ、版画、タペストリーなど、約150点の出品作は、シャガールの芸術と人生の両面を存分にみせてくれます。

パリのシャガール 1924頃
パリのシャガール 1924年頃

ベルリンでのシャガールとベラとイダ1923年
ベルリンでのシャガールと
ベラとイダ 1923年

二重肖像画のためにポーズするベラ  1925年
二重肖像画のために
ポーズするベラ 1925年

開催期間 4月12日(土)〜5月25日(日)
開館時間 午前10時〜午後5時30分
※展示室への入室は午後5時まで
休館日 毎週月曜日
※ただし5月5日は開館
観覧料 一般 1,100円(900円)
高校・大学生・70歳以上 500円(400円)
中学生以下 無料
※()内は20名以上の団体および前売料金
※収蔵品展、ロダン館も併せてご覧いただけます。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方は、無料。

会期中のイベント 詳細は、こちらまでお問い合わせください。 当館学芸課 TEL:054-263-5857

特別講演会
<講堂にて、聴講無料、申込不要>
「形成期の芸術的環境—キュビスム、オルフィスムなど」
4月20日(日) 午後2時〜3時30分
講師:八重樫春樹氏(美術史家)
美術講座
<講座室、申込不要>
「シャガール芸術とノスタルジア」
5月11日(日) 午後2時〜3時30分
講師:小針由紀隆(当館学芸部長)
「シャガールのヴァイオリン」
5月18日(日) 午後2時〜3時30分
講師:小林旬氏(静岡音楽館AOI学芸員)
学芸員によるフロアレクチャー 午後2時〜 展示室入口集合(申込不要・観覧券が必要となります)
4月26日(土) 展示作品を詳しく、分りやすくご説明いたします。

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