柳澤顕の描く風景は、無機質と有機的な性質が共存している。イメージは、コンピュータの機能を使って半自動的に作画されたもの。出力する媒体によって自在に変形可能で、複製した同一形体が、組み合わせを変えて別の作品に繰り返し現れる。その過程は複製されたDNAが、遺伝子を別の生命体へ受け継いでいく生命の循環システムを想起させる。機械によるドライな性質の中に、手仕事的な絵画的性質を混在させる感性は、きわめて今日的である。
日時 |
11月23日(日) 14:00〜15:30/講座室、実技室にて ※聴講には当日の企画展観覧券が必要となります。申込は不要です。 |
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■柳澤 顕 プロフィール
略歴
1980 | 群馬県生まれ |
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2005 |
京都市立芸術大学大学院修士課程美術研究科油画専攻修了 P&E2005 アートコートギャラリー |
2006 |
P&E2006 アートコートギャラリー 「incubation06 −つかの間のもの、永遠なるもの−」 京都芸術センター |
2007 |
「new generation:層の奏で−Playing in Layeres−」 アートコートギャラリー 「柳澤顕展」 石田大成社ホール 現在 京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程油画領域在籍 |
柳澤顕《無題》
2008年 「風景ルルル展」展示風景
Photographed by Hideto Nagatuka