伊藤若冲(1716-1800)は、近年一般の美術愛好家にも広くその名を知られる存在となりましたが、その作品については代表作《動植綵絵》をはじめとする華麗な着色画を中心に語られることが多く、遺作の大半を占める水墨画については必ずしも正当な評価を得ているとは言えません。しかし、晩年に至るまで生涯描き続けた水墨作品には若冲の独特の造形感覚が遺憾なく発揮されており、彼のもう一つの魅力をかたち作っていると言えるでしょう。
本展覧会は、若冲の水墨の作品を中心に、関連する着色の作品も含めて構成します。加えて、黄檗僧・鶴亭(1722-85)らの作品によってその水墨表現の前史を示し、若冲水墨画の世界に迫ります。
開催期間 | 2010年 4月10日(土)〜5月16日(日) |
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開館時間 | 午前10時〜午後5時30分 ※展示室への入室は午後5時まで |
休館日 | 毎週月曜日 ※5月3日(月・祝)は開館 |
観覧料 |
一般 1,100円(900円) 70歳以上 500円(400円) 大学生以下 無料 ※()内は20名以上の団体および前売料金 ※収蔵品展、ロダン館も併せてご覧いただけます。 ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方は、無料。 |
特別講演会 <講堂にて、定員250人> |
4月11日(日)14:00〜15:30 「伊藤若冲の多彩な絵画世界」 小林 忠 氏(学習院大学教授、千葉市美術館館長) 5月8日(土)14:00〜15:30 「若冲における墨と色」 佐藤 康宏 氏(東京大学教授) ※各日先着250名様までご参加いただけます。 当日11:00より講堂入口にて整理券を配布いたします。 |
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美術講座 <講堂にて> |
4月17日(土)14:00〜15:30 「若冲水墨画の魅力」 福士 雄也(当館学芸員) |
フロアレクチャー <展示室> |
4月18日(日)、29日(木・祝)、5月15日(土) 14:00〜15:00 当館学芸員が展示室にて展覧会の解説を行います。 |
技法セミナー <実技室> |
4月6日(火)〜18日(日) 「日本画の修復体感週間」 |
主催:静岡県立美術館、静岡朝日テレビ
後援:日本経済新聞社、中日新聞東海本社、朝日新聞静岡総局
協賛:静岡ガス、静岡県信用金庫協会、セキスイハイム東海