日本の絵画には様々な「かたち」があります。屏風・掛軸・巻子・画帖といったその多彩なかたちは、作品の鑑賞のみならず、収納・保存にまで配慮された機能美を有する優れたデザインといってもよいでしょう。
本展では、こうした絵画の形状に改めて注目し、「もの」としての作品のありかたを紹介します。作品が本来持っていた機能や鑑賞の様態は、その形状と密接に関わるものであり、さらに描写内容とても無関係ではありません。普段意識されることの少ない絵画の形状に注目することによって、美術館で見る「作品」に、「もの」としてのリアリティーを感じていただく機会となれば幸いです。
新出・初公開作品の数々によって構成される本展は、まさに「楽園」と呼びうるものです。古美術に馴染みのない方々も、作家や主題以前の「かたち」を手がかりに、この楽園を存分にお楽しみください。
開催期間 | 2012年 10月7日(日)〜11月18日(日) |
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開館時間 | 午前10時〜午後5時30分 ※展示室への入室は午後5時まで |
休館日 | 毎週月曜日 ※10月8日(月・祝)は開館し、翌9日(火)休館 ※2012年10月から2013年3月までロダン館は休館 |
観覧料 |
一般 600円(400円) 70歳以上 300円(200円) 大学生以下 無料 ※()内は20名以上の団体および前売料金 ※収蔵品展、ロダン館も併せてご覧いただけます。 ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方と付添者1名は、無料。 |
特別講演会 |
「江戸絵画のかたち」 10月27日(土) 14:00~15:30 榊原 悟氏(群馬県立女子大学教授、岡崎市美術博物館館長) ※申込不要、無料、先着250名様まで。 当館講堂 |
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美術講座 |
「楽園への招待 ―「かたち」と「中身」のあやしい関係―」 10月14日(日) 14:00~15:30 福士 雄也(当館主任学芸員) ※申込不要、無料。 当館講座室 |
学芸員による フロアレクチャー |
10月21日(日)、11月4日(日) 14:00~15:00 当館学芸員が展示室にて展覧会の解説を行います。 ※申込不要、観覧料が必要です。 企画展第1展示室 |