石田徹也展 TVCM
アイデアスケッチ
(1997~1998年)
「とにかく、かく」が、創造の秘密だった
(自分の絵には)いつもこの男の人が出てくる。
自画像じゃないんですけど…。
普段生活しててもそれは日常じゃないですか。
それとはちょっと違う視線で見たら
どうなるか、という…。
描きたいって思うとかじゃなくて、
ずっと描いている。
ずっと、だらだら。
「絵画作家 石田徹也 描くのが僕」、リクルート社内報『かもめ』、
2001年11月号、通巻400号より抜粋
1973年に静岡県焼津市に生まれた石田徹也は、1990年代のバブル崩壊後に世の中の価値観が大きく変わろうとする中、社会に生きる人が抱く痛みや苦しみ、不安や孤独感を、さまざまな器物や風景と人物が一体化した「他人の自画像」とも呼べる独自のスタイルで、辛辣に、ユーモラスに描き続けました。子供の頃から絵を描くのが得意で、美大進学を志し、高校3年生の時、静岡市内の予備校に通いはじめました。1992年に武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科に進学すると、親元を離れ東京で暮らし、イラストレーターを目指し学ぶかたわら、公募展への応募を繰り返して発表の場を広げていきます。22歳で、「3.3㎡展」のグラフィックアート部門でグランプリを受賞したのを皮切りに頭角を現し、VOCA展奨励賞受賞により、気鋭の画家としてもさらなる活躍が期待された矢先、2005年に踏切事故により31歳の若さでその生涯を閉じました。没後に遺作展や遺作集でその作品がひろく知られるようになり、メディアでも取り上げられて大きな反響を呼んでいます。残されたノート類からは、石田徹也がひたすら描き続け、また描くことによって思索を繰り返し、前進することを目指した跡がみられます。
本展では、静岡県立美術館が所蔵する21点を含む石田徹也の代表作約110点に加えて、51冊のスケッチブックに描かれた、下絵やアイデアノートを初公開します。また、随所に石田の言葉を紹介し、制作の過程や思考の跡をたどり、創造の秘密を探ります。
開催期間 | 2015年1月24日(土)〜3月25日(水) |
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開館時間 | 午前10時〜午後5時30分 ※展示室への入室は午後5時まで |
休館日 | 毎週月曜日 ※ただし2月23日(月)は開館 |
観覧料 |
一般 800円(600円) 70歳以上 400円(300円) 大学生以下 無料 ※( )内は20名以上の団体および前売料金。 ※収蔵品展・ロダン館も併せてご覧いただけます。 ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方と付添者1名は無料。 |
トークイベント |
「石田徹也の発想の源をさぐる」 ※終了しました。 初期作《居酒屋発》、《ビアガーデン発》の共同制作者で、映像作家として国内外で活躍する平林勇氏(1972年生・島田市出身)を招き、石田徹也の作品世界を読み解きます。 2月15日(日) 14:00〜15:30 ゲスト:平林勇氏[映像作家・CMディレクター] 場所:当館講堂 ※申込不要、無料、先着250名様まで。 |
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美術講座 |
①「石田徹也のノート類について」 ※終了しました。 1月25日(日) 14:00〜(90分程度) 講師:堀切正人氏[常葉大学 准教授・常葉美術館 館長] 会場:当館講座室 ②「石田徹也の時代」 ※終了しました。 3月1日(日) 14:00〜(90分程度) 講師:川谷承子[静岡県立美術館 上席学芸員] 会場:当館講座室 ※美術講座①、②は、いずれも定員40名程度、申込不要、先着順、無料。 |
親子ギャラリーツアー |
「見て・観て・感じて伝えよう」 ※終了しました。 当館インターンといっしょに親子で展示室の作品を鑑賞します。 3月8日(日) 11:00~、13:00~、14:00~(各回30分程度) 対象:親子(年長から小学生とその親) 集合場所:企画展第1展示室 ※申込不要、参加費無料。ただし、大人の方は当企画展の観覧料が必要です。 |
インターンギャラリーツアー |
「見て・観て・感じて伝えよう」 当館インターンといっしょに親子で展示室の作品を鑑賞します。 3月19日(木) 14:00~、15:00~、(各回30分程度) 対象:どなたでも 集合場所:企画展第1展示室 ※申込不要、参加費無料。ただし、大人の方は当企画展の観覧料が必要です。 |
ギャラリーツアー NEW |
当館ボランティアが対話形式で展示室の作品を解説いたします。 2月28日(土)、3月15日(日) 11:00〜11:30/12:00〜12:30 集合場所/企画展第1展示室 |
関連ワークショップ |
「わたし」が背景にはいったら ※終了しました。 2月11日(水・祝) 午前の部 10:15~12:45 午後の部 13:45~16:15 対象:中学生以上の個人 集合場所:実技室 ※要申込、午前の部、午後の部それぞれ12名ずつ。 |
主催/静岡県立美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会、テレビ静岡
協賛/ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜