当館では、静岡県出身作家の作品、あるいは静岡の風土に惹かれて県内にアトリエを構えた作家の作品といった本県ゆかりの優れた作品を継続して収集しています。今回はそれらの中から、近代の日本画と洋画を紹介いたします。
日本画では、下田出身の中村岳陵、細江出身の野島青茲、天竜出身の秋野不矩。
洋画では、金谷出身の北川民次、興津出身の小林猶治郎、そして東京出身ながら疎開を機に熱海に住んで制作を行った高畠達四郎。
いずれの作品も近代美術の流れに棹さすモダンなものですが、その底流をなす「静岡らしさ」を発見していただければさいわいです。