展覧会2016年度 企画展

開館30周年記念展 徳川の平和(パクス・トクガワーナ)250年の美と叡智

左:狩野探幽「松に孔雀図壁貼付」(元離宮二条城事務所)重要文化財(部分)
左から2番目:久隅守景「納涼図屏風」(東京国立博物館 後期展示)国宝(部分) Image: TNM Image Archives
中央上:狩野安信ほか「名画集」(個人蔵)(部分)
中央真中:池大雅「柳下童子図屏風」(京都府 前期展示)重要文化財(部分)
中央下:伊藤若冲「樹花鳥獣図屏風」(当館蔵 前期展示)(部分)
右下:伊藤若冲「白象群獣図」(個人蔵 前期展示)(部分)

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徳川日本の長い「平和」を築いた人びと、讃えた人びと、享受した人びとのすがたが見え、
息づかいが聞こえてくる―天下泰平の時代が生み出した珠玉の名品が静岡に集結!


徳川将軍家の治世のもと、250年の長きにわたる天下泰平が続いた日本。その初期には御用絵師の制度が確立し、将軍家などの御用を勤めた狩野派の画風が全国に広まりました。徳川の世も半ばにかかると、民間の個性きわだつ絵師たちの活躍により、絵画の世界は多彩に展開していきます。いわゆる「鎖国」体制下にかえって高まった異国への関心から、明清時代の中国絵画の感化のもとに成立した南画や、西洋画の影響を受けて描かれた洋風画のような、新しいスタイルの絵画が現れたことも、重要な出来事でした。やがて、幕末に至り、「徳川の平和」が揺らぎだすと、近代に先駆ける様々な試みが絵画の表現においても認められるようになります。
本展では、駿府で最期を迎えた徳川家康の没後400年を記念して、「徳川の平和」がもたらした奥行き深い豊かな美の世界を味わっていただくことをめざします。

開催期間 2016年9月17日(土)〜11月3日(木祝)
前期:2016年9月17日(土)〜10月10日(月祝)
後期:2016年10月12日(水)〜11月3日(木祝)
開館時間 午前10時〜午後5時30分
※展示室への入室は午後5時まで
休館日 毎週月曜日
※9月19日、10月10日は開館、翌日閉館
観覧料 一般 1,000円(800円)
70歳以上 500円(400円)
大学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体および前売料金
※収蔵品展・ロダン館も併せてご覧いただけます。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方と付添者1名は無料
※本展は、前・後期でほぼ全ての作品が入れ替わるため、リピーター料金を設定しています。 本展入館チケット半券をお持ちいただくと、2回目の一般観覧料は半額の500円です。 お得なリピーター料金制度を是非ご利用ください。

会期中のイベント 詳細は、こちらまでお問い合わせください。 当館学芸課 TEL:054-263-5857

同時開催 静岡ゆかりの近代画家 日本画・洋画でつづる
9月6日(火)〜11月6日(日)
特別講演会 各日14:00~15:30
本展に併せて、豪華講師陣を9名迎え、連続講演会を催します。詳細はこちら
  • 9月18日(日)  小和田哲男氏(静岡大学名誉教授)×芳賀徹(当館館長)
  • 9月19日(月・祝) 河野元昭氏(京都美術工芸大学学長)×小林忠氏(岡田美術館館長)×芳賀徹
  • 9月24日(土) 辻原登氏(作家)×芳賀徹
  • 10月1日(土) 揖斐高氏(成蹊大学名誉教授)
  • 10月8日(土) 延広眞治氏(東京大学名誉教授)
  • 10月15日(土) 内山淳一氏(仙台市博物館副館長)
  • 10月22日(土) 磯田道史氏(国際日本文化研究センター准教授)
  • 10月29日(土) 笠谷和比古氏(国際日本文化研究センター名誉教授)
  • 11月3日(木・祝)泉万里(当館学芸部長)
いずれも会場は当館講堂、申込不要、無料、先着230名様まで
美術講座 美の玉手箱をひらくとき-『徳川の平和』展のみどころ 狩野派作品を中心に
10月16日(日)14:00~15:30
講師:野田麻美(当館学芸員)
当館講座室、申込不要、無料、先着40名
フロアレクチャー 9月22日(木祝)、10月10日(月祝)、10月30日(日)
いずれも14:00~
当館学芸員が展示室にて解説を行います。
集合場所:企画展第1展示室 申込不要、要観覧料

主催:静岡県立美術館、静岡新聞社・静岡放送 静岡新聞 SBS

特別協賛:清水銀行