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世界遺産 ナスカ展 地上絵の創造者たち
9月12日(火)〜10月30日(月)


地上絵で有名な、ペルー南部海岸の乾燥した町ナスカ。ナスカ川とインヘニオ川に挟まれた高台の砂漠地帯に描かれた、ハチドリ、サル、クモ、シャチなどの巨大な絵は、1930年代に発見されて以来、いったい誰が、何のために描いたのか、大いなる謎とされてきました。現在、ナスカの町には、このミステリアスな魅力を放つ地上絵をこの目で見ようと、世界中から観光客が訪れます。地元の航空会社が、観光用に地上絵の遊覧飛行を行っており、申し込めば30分程度のフライトを楽しむことができるのです。とはいえ、実際、セスナ機が飛ぶかどうかはその時の天候次第。加えてそれ以前に、日本からナスカまでの距離と移動時間を考えれば、本物の地上絵を一目見るのもなかなか容易ではありません。開催中の「世界遺産ナスカ展」では、ナスカ研究の第一人者による最新の研究成果をご紹介するとともに、会場の一角には、ナスカの地上絵遊覧飛行を、仮想現実空間のなかで体験できるコーナーが設けられています。大平原とそこに描かれた地上絵を、上空800メートルの高さで飛ぶセスナ機から見下ろしているかのような感覚をぜひ味わってみてください。


ピーナツの入った 容器を持つサル
(ナスカ前期)

ペルー文化庁・ペルー国立考古学
人類学歴史学博物館 所蔵


首級をかたどった双胴壺 (ナスカ前期)
ペルー文化庁・ペルー国立考古学
人類学歴史学博物館 所蔵
撮影:義井 豊


地上絵遊覧飛行のセスナ機に乗り込む人
撮影:川谷承子


ナスカの地上絵
(矢印の先に “フクロウ男”の絵 が描かれている)
撮影:川谷承子

  あわせてこの展覧会では、紀元前100年頃から紀元700年ごろの間にナスカ地方に暮らし、地上絵を描いた人々が残した土器や織物をはじめとする考古遺物を展示しています。とりわけ、ナスカの人々は、多彩色土器づくりに卓越した手腕を発揮しました。ナスカの土器は、彩色の美しさや、模られた形態の面白さも魅力のひとつですが、そこに表された人物や動物、植物や道具などの図像は、彼らの日常生活や宗教観を、現代のわれわれに教えてくれる、貴重なメッセージでもあります。出展されている数多くの土器をご覧になる際には、色や形だけでなく、ぜひ、描かれている図像に御注目ください。地上絵の謎を解く手がかりを与えてくれるかもしれません。

(当館学芸員 川谷承子)

information 
●観覧料

一般・大学 1,100円(900円)
小・中・高生 500円(400円)
*(  )内は20名以上の団体料金および前売料金


会期中イベント

●瀬木貴将 サンポーニャ&ケーナコンサート

講堂にて
10月8日(日) 13:00〜開場 14:00開演(1時間程度)
本展覧会のテーマ音楽を制作、演奏する瀬木貴将氏のコンサート。めずらしい南米アンデス地方の伝統楽器、サンポーニャとケーナの演奏を御披露いただきます。
当日11:00より講堂前にて、当日有効のナスカ展チケットをお持ちの先着250名様に、コンサート入場引換券をお渡しします。


●特別講演会
10月15日(日)14:00〜15:30 講堂にて 
「アンデスのミイラが語ること」
篠田謙一氏(国立科学博物館 人類第一研究室長)
聴講無料、事前申込不要

●レストラン ナスカ展特別メニュー

レストランエスタでは、世界遺産ナスカ展の会期中、ペルーの民族料理を日本人好みの味にアレンジしたナスカ展特別メニューを御用意しています。








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