ふり返ると20世紀は、激動の時代でした。西洋では新たな価値観が芽生え、美術における転換期をむかえていました。一方、日本では、明治維新によって、ようやく近代化の道を歩み始め、先進的な西洋美術を取り入れて、新たな表現を模索していたのです。そのなかで、作家たちは、国家という全体的な枠組みを超えて、自らの自由な表現を見つけ出します。誰のものでもない自分だけの風景、人間や物質のなかに秘められた内面性、そしてあらゆる物を超越し、時代を超えて伝わる感性。これらを生み出し、今も私たちに感動を与え、未来に向けた創造をうながしてくれるのが、20世紀という豊かなる表現の時代なのです。 | イヴ・クライン《RE42》 |
会期中イベント(いずれも聴講無料) |
特別講演会5月4日(水・祝) 午後2時〜 当館講堂「20世紀美術の流れ―具象と抽象のせめぎあい」 本江邦夫氏(多摩美術大学美術学部教授・府中市美術館館長) |
美術講演会5月15日(日) 午後2時〜 当館講座室「滋賀県立近代美術館と小倉遊亀」 高梨純次氏(滋賀県立近代美術館学芸課長) |
美術講座4月29日(金・祝) 午後2時〜 当館講座室「美術の20世紀―豊かなる表現」 泰井良(当館学芸員) |
学芸員によるフロアレクチャー4月24日(日)・5月22日(日) いずれも午後2時〜 展示室にて(観覧券が必要です) |
ミュージアム・コンサート5月8日 午後2時〜 ロダン館(収蔵品展観覧料が必要です)「20世紀の音楽 〜ヴァイオリンで奏でるファンタジー〜」 演奏者:能登谷安紀子(ヴァイオリン) 齋藤香織(ピアノ) |
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