富士山の絵画展−探幽・大観などが描く日本の心−
2月20日(金)〜3月28日(日)
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秋から冬にかけ静岡では美しい富士山の姿がよく見られます。見慣れた目にも富士は、ときに感動をあたえ、ときに心をなごませてくれます。日本の心とも言うべき富士−。
静岡県立美術館は17世紀以降の風景画を中心に、開館前から20年にわたり収集活動をしていますが、静岡にゆかりの深い風景といえば何と言っても富士山。おのずと多くの富士山の絵が集まり、全国でも屈指のコレクションとなりました。本展はそれらを一堂に展示する展覧会です。
富士は古くから、日本を象徴する山として絵画に描かれてきましたが、富士のイメージは、時代とともに変化し、そのとらえ方は一様ではありません。今回の展示では、室町時代から現代までの作品を通して、富士が絵画作品の中でどのように描かれてきたかをたどることができます。また、狩野探幽・司馬江漢・谷文晃・歌川広重・横山大観・和田英作・東山魁夷など巨匠が描く富士は、画家の個性に彩られており、富士山の多様な絵画表現を楽しむことができます。
富士山の絵いろいろ――この機会にぜひあなたの好きな富士を探しに来てください。きっと見つかるはずです。 |
(当館主任学芸員 飯田 真) |
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和田英作《富士》
大正7年(1918) |
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小松均《赤富士》部分
昭和53年(1978) |
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横山大観《群青富士》右隻
大正6−7年(1917−18)頃 |
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谷文晃《富士山図屏風》
天保6年(1835) |
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