1月〜3月 注目の収蔵品展
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20世紀の美術 −絵画は音楽を夢見た
1月2日(日)〜1月30日(日)
20世紀美術の最大の特徴は、抽象絵画が誕生したことでしょう。画家達は、音楽が形もないのに人の心を感動させることにあこがれ、絵も具象的な形を描かずに、色や線だけで表現しようとしました。その結果、絵はまるで音楽を奏でるように、様々な音を、観る人に感じさせるようになりました。今展では、「絵を聴く」と題して、絵の中から音が聞こえてきそうな作品を集めてみました。また実際に叩いて音を出す彫刻作品も展示します。観る人がより積極的にアートに関わることによって、作品や表現が生まれる場を、「参加するアート」と題してお楽しみいただきます。
山口長男 《脈》
(当館学芸員 堀切正人)
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西洋の風景画
2月2日(水)〜3月6日(日)
近頃はあまり耳にしなくなりましたが、「泰西名画」という言葉があります。落ち着いた、温かみのある色合い、静かな、あるいは劇的でありながら、均衡の取れた構図、確かな筆さばき……皆さんはこの言葉から、どのような作品を連想されるでしょうか?2月2日(水)からの収蔵品展では、こういったオールド・マイスターと呼ばれる作家たちの作品をご覧に入れます。ロイスダールのような北ヨーロッパの画家や、ローザやマニャスコなどイタリアの画家、クロード・ロランのように外国人でありながらイタリアに滞在し、作品世界を築いていった画家たちなどを、油彩と版画を織り交ぜてご紹介。「古典」と呼ばれる作品の数々を、どうぞお楽しみ下さい。
クロード・ロラン
《笛を吹く人物のいる牧歌的風景》
(当館学芸員 新田建史)
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静岡県美所蔵 日本洋画の精髄
3月8日(火)〜4月24日(日)
開館20周年を間近(平成18年)に控え、準備室時代より続く当館の日本洋画コレクションもますます充実の度合を深めてまいりました。
さて、当館では最近、「道」「画家と異国」のようにテーマを設定した収蔵品展を展開しており、ジャンルを超えた新たな展示の試みはご好評をいただいております。しかしながらその一方で、佐伯祐三《ラ・クロッシュ》、里見勝蔵《静物》といった皆様におなじみの作品が一堂に会する機会が少なくなっているのも事実です。そこで今回は、上記のほか、藤田嗣治や岡鹿之助といった当館日本洋画コレクションを代表する名品約15点を展示し、改めて皆様にご紹介いたします。
佐伯祐三 《ラ・クロッシュ》
(当館学芸員 村上敬)
information
観覧料:
一般・大学 300円(団体200円)
小・中・高生、70歳以上無料
※ 企画展をご覧になられた方は、収蔵品展・ロダン館もあわせてご覧いただけます。
●ロダン館、ブリッジギャラリー
「考える人」はじめロダンの代表作と、19〜20世紀の
彫刻、ロダンの素描・写真のファクシミリなどを展示
●“風景を考える”講演会シリーズ
○ 3月6日(日) 午後2時〜 講堂
「建築が作り出す都市景観の価値 −歴史都市・京都で考える」
講師 : 中川 理氏(京都工芸繊維大学教授)
○ 3月27日(日) 午後2時〜 講堂
(演題未定)
講師 : 中川 真氏(大阪市立大学教授)
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