近頃はあまり耳にしなくなりましたが、「泰西名画」という言葉があります。落ち着いた、温かみのある色合い、静かな、あるいは劇的でありながら、均衡の取れた構図、確かな筆さばき……皆さんはこの言葉から、どのような作品を連想されるでしょうか?2月2日(水)からの収蔵品展では、こういったオールド・マイスターと呼ばれる作家たちの作品をご覧に入れます。ロイスダールのような北ヨーロッパの画家や、ローザやマニャスコなどイタリアの画家、クロード・ロランのように外国人でありながらイタリアに滞在し、作品世界を築いていった画家たちなどを、油彩と版画を織り交ぜてご紹介。「古典」と呼ばれる作品の数々を、どうぞお楽しみ下さい。 |
クロード・ロラン
《笛を吹く人物のいる牧歌的風景》 |