昨年度から始まった絵画ワークショップは柔軟な発想から始まる制作体験を通じて、描く喜びを発見することに重点を置いた企画です。
5月3、4日に開催された「ドット若冲」では、伊藤若冲《樹花鳥獣図屏風》の一部分を5m×10mに拡大し、共同制作で再現することに挑戦しました。初日に展示室で本物を鑑賞した参加者は、この作品独特の「桝目描き」をアレンジした方法で制作していきます。10cm平方の厚紙1つに描かれているのは、それだけ見ても何だか分からない絵の具のしみですが、それが5千枚集まると、見事に若冲が描いた動物たちが浮かび上がってきました。手間のかかる作業でしたが、その面白さや驚きは、参加者は勿論、見学していく人にも十分伝わったでしょう。
次回の絵画ワークショップは9月10日、11日に開催予定です。ぜひ御期待ください。
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