ヘッダー1

 

文人の夢・田能村竹田の世界
−繊細透明な書画の魅力、 重要文化財23件公開!−

9月30日(金)〜11月6日(日)


 写真に映っている人に実際に会ってみたら、ぜんぜん感じが違ってた。とってもいい人だった。そんな経験ありませんか?
美術の場合もいっしょです。とくにデリケートな部分、タッチや微妙な色合い、絵の具の厚みといったものは写真では伝わりませんし、第一大きさが違います。今回、お届けするのは、ずばりこのタイプ。本人(本品?)に会っていただきたい文人画の展覧会です。
江戸時代、中国・明清の文化を学んだ日本の文人たちは、師や友との交流、旅の実践をとおして、胸中にわきあがる理想の自然を、詩や書画に表現しようとしました。
屈指の文人として名高い田能村竹田(1777〜1835)も、故郷の九州・豊後竹田(大分)から京都への旅を重ね、頼山陽や浦上玉堂らと交遊、旅や交友から心の眼を得て、繊細透明な書画の数々を生み出し、弟子たちを育みました。



 高弟の帆足杏雨の生家(富春館)に伝わった作品群は、まさにタイムカプセル。竹田の代表作の数々や、杏雨・草坪・直入など弟子たちの優品、彼らが学んだ中国絵画、狩野派・大和絵などの日本絵画から構成され、大分市美術館に所蔵されています。
  この富春館伝来品を、初めて東日本で公開します。展示構成は、1.竹田絵画の輝き(重要文化財23件を含む) 2.弟子たち・周辺への波及 3.伝来の中国絵画 4.伝来の狩野派・大和絵など。全64作品により、竹田をめぐる絵画世界を総合的に紹介します。
  なお、この展覧会は、静岡・大分両館の初めての所蔵品交換展の試みで、当館コレクションによる「近世絵画の水脈−狩野派から若冲、大雅へ」展(11/18金〜12/25日)が大分市美術館で開かれ、両館の相互交流を深めることになっています。
  竹田の清らかな書画、美しい理想郷は、あなたの心をきっと癒してくれるはずです。ぜひ、会いに来てください。とってもいい作品たちですから。
  (当館主任学芸員 山下善也)

information 
●観覧料
一般・大学生 900円(700円)
小・中・高生 400円(300円)
*( )内は団体料金および前売料金

●特別講演会
「文人・田能村竹田」
10月8日(土)14:00〜15:30
講師:宗像健一氏(大分市美術館学芸顧問)

「竹田絵画の魅力」
10月29日(土)14:00〜15:30
黒田泰三氏(出光美術館学芸課長)


●学芸員による作品解説
10月15日(土)・10月23日(日)
14:00〜 展示室にて

●技法セミナー
11月3日(木・祝)
※詳細はお問い合わせ下さい。



 


<< back | Next>>


来館者の声 ボランティア活動 友の会について 関連リンク
カタログ通信販売 前売り券のご案内 美術館ニュース「アマリリス」より 年報
TOP MENU

ロゴマーク Copyright (c) 2005 Shizuoka Prefectural Museum of Art
禁無断転載・複写