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大河ドラマ「功名が辻」特別展
「山内一豊とその妻」

2006年4月15日〜5月28日

 ひとりの青年が、愛する妻と共に激動の時代を生き、戦国武将として立身出世を遂げていく。──戦国時代版のサクセス・ストーリーが、NHKの第45作目の大河ドラマ「功名が辻」となり、いま全国で大きな話題を呼んでいます。本展は、この大河ドラマの放送と軌を一にして企画され、「ふたりの人生は夫婦の鑑」をキャッチフレーズにしています。
  山内一豊は、天文14年(1545)に尾張国に生まれ、慶長10年(1605)に61歳で土佐国に没しました。父や兄の戦死により放浪の身となった一豊は、戦乱の世から天下統一へ向かう信長や秀吉に仕え、地道ながら着実に出世を重ねていきます。遠江掛川5万石を与えられた後、関ヶ原合戦では徳川家康をいち早く支援し、その功労によって土佐24万石の初代藩主となりました。
  一豊はそれほど豪腕の武将でなく、転換する時代の荒波に何度も翻弄されました。しかし、信長・秀吉・家康に仕えながらも、個性の強い三英傑につぶされることなく、初代藩主として土佐藩の礎を築きます。この立身出世の裏には、生涯の伴侶となった夫人(後の見性院)の助けがありました。黄金十両をはたいての名馬購入の逸話は特に有名で、夫を支えて戦乱の世を生き抜く妻の姿は、「内助の功」「賢婦の鏡」と後世に誉め称えられました。
  この特別展は、大河ドラマと連動しつつ、一豊夫妻の波乱の生涯と時代の激しい揺れ動きを紹介します。「山内一豊とその時代」「戦国時代の女性たち」「山内家に伝えられた美と歴史」の三部を通して、国宝・重文・山内家伝来品など、約250点をご覧いただきます。
  出品された数々の史料から、一豊夫妻の生きた時代の空気を存分に吸い込んでいただくのもよし。人心を掌握する才覚、迅速な判断力、夫婦愛の尊さなど、現代人に求められるものを感じ取っていただくのも、またよしです。

《松皮菱文蒔絵手鏡》土佐山内家宝物資料館
 

《乗物》土佐山内家宝物資料館
 

国宝《葡萄文蒔絵刀箱》福岡市博物館
 


information 
●特別講演会

5月3日(水・祝)14時〜15時30分
「静岡ゆかりの豊臣大名―山内一豊・中村一氏・堀尾吉晴ー」
講師 小和田哲男氏(静岡大学教授)
場所 静岡県立美術館講堂
※聴講ご希望の方は、往復はがき(1枚1名様)で下記までお申し込みください。

4月23日(日)必着。先着250名。
〒422-8002 静岡市駿河区谷田53-2
静岡県立美術館「山内展講演会」係





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