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世界遺産ナスカ展 地上絵の創造者たち
2006年9月12日(火)〜10月30日(月)(10月30日(月)は特別開館)

 この秋、県立美術館では、「世界遺産ナスカ展 地上絵の創造者たち」を開催いたします。
 ナスカは、紀元前100年から紀元700年頃まで南米ペルーの南部海岸地帯に広く栄えた文化です。なかでも、ナスカの地上絵は、1930年代発見されて以来、いったい誰が、何のために描いたのか、誰にも解明できず、巨大な謎でありつづけてきました。本展覧会は、ナスカ研究第一人者による最新研究成果に基づいて、地上絵をつくったナスカの人々の全容に迫る、世界で始めての本格的なナスカを探求する展覧会となっています。
 この展覧会の見どころはなんといっても最先端CGによる体感型バーチャルシアターです。砂漠地帯に800平方キロの広さにわたって描かれた巨大なハチドリ、狐、コンドルなどの動物や、何個も渦巻き、ジグザグ、台形模様のほか、1500Kmにも及ぶ無数の直線が縦横にはしるナスカの地上絵と、それが刻印された乾いた砂漠の大地を、圧倒的な映像クオリティで再現し大型スクリーンで上映いたします。まるで地上を飛び立ったセスナ機から見下ろしているかのような感覚を味わってみてください。
 あわせてご覧いただきたいのは、1300年前のナスカ人の子供のミイラです。あどけない表情を浮かべるこのミイラには驚くべきことに黒い瞳が残っています。ミイラに瞳が残ることは極めて稀なことだそうです。1300年前、この子はこの瞳でどのような風景を眺めていたのでしょうか。レントゲン撮影、CTスキャンによる内部断層撮影のほか、DNA、食性分析など、現代の最先端の科学から明らかにされた情報を合わせてご覧いただきます。
 その他、この展覧会のために約8ヶ月の歳月をかけ修復した刺繍付き大型マントのほか、ナスカ人の暮らしぶりを伝える彩色土器、織物といった多彩な考古遺物など約200点ほど展示いたします。
 ぜひ、この秋、県立美術館で、南米古代文化の神秘に触れてみてください。

(当館学芸員 川谷承子)



information 
観覧料

一般・大人  1100円(900円)
小・中・高生 500円(400円)
※(  )内は200名以上の団体料金および前売料金


イベント

■清水銀行PRESENTS(1) 特別講演会
9月23日(土・祝) 14:00〜15:30
講師:馬場悠男氏(国立科学博物館 人類研究部長)
『ナスカ人は縄文人の親戚か -ホモ・サピエンスの起源と拡散-』
*事前申し込み制 定員:250名


■清水銀行PRESENTS(2) ナイトチケットプレゼント
夜間開館開催日(午後8時まで開館)の9月16・23・30日各土曜日、午後5時以降にペアで来館されると、本展の招待券1名様分を特別協賛社/清水銀行からプレゼントいたします。
*事前申し込み制 各日先着100組50名様

●特別講演会

10月15日(日) 14:00〜15:30
講師:篠田謙一氏(国立科学博物館 人類第一研究室長)
「アンデスのミイラが語ること」
申し込み不要 先着順


●瀬木貴将 サンポーニャ&ケーナコンサート

本展覧会のテーマ音楽を製作、演奏する瀬木貴将のコンサート。めずらしい南米アンデス地方の伝統楽器、サンポーニャとケーナの演奏をご披露いただきます。
10月8日(日) 13:00〜開場 14:00開園(1時間程度)
場所:講堂にて 先着順 *なおナスカ展入場無料対象者は事前申し込みが必要です。 定員:250名


*上記イベントの詳しいお申し込み方法につきましては、新聞告知及び展覧会チラシをご覧下さい。






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