芸術の都といえば、皆さんは、どこを思い浮かべるでしょうか。パリ、フィレンツェ、ローマでしょうか。日本では、京都が古都として世界的に有名です。また芸術作品を見て、華やかな都市をイメージされる方も多いと思います。
本展は、都市と芸術との関係をテーマに、フランスのパリ、イタリアのローマ、日本の東京、京都といった都市にスポットをあて、都市が育んだ芸術作品を紹介する展覧会です。市民生活が成熟度を増すパリ、壮大な古代遺産を受け継ぐローマ、名勝と貧困の海洋都市ナポリ、そして明治維新を経て急成長を遂げる東京、伝統と革新に彩られた京都など、それぞれの都市で生まれた芸術は、芸術家の個性の表れであると同時に、都市や地域によって生み出されたものであるともいえます。
こうした都市を彩る作品として、2,500点を超える当館コレクションの中からテーマに合う選りすぐりの作品を紹介するとともに、優れた質を誇る石橋財団ブリヂストン美術館の所蔵品の中から、モネ、シスレー、マティスなどを特別出品します。
ぜひ、この機会に、西欧と日本の優れた芸術作品、またそれを育んだ都市の豊かさにふれてください。
(当館上席学芸員 泰井良)
クロード・モネ
《睡蓮の池》
1907年 油彩、キャンヴァス
石橋財団ブリヂストン美術館蔵
Bridgestone Museum of Art, Ishibashi Foundation, Tokyo
アルフレッド・シスレー
《サン=マメス六月の朝》
1884年 油彩、キャンヴァス
石橋財団ブリヂストン美術館蔵
Bridgestone Museum of Art, Ishibashi Foundation, Tokyo
特別講演会 [会場:当館講堂] |
7月31日(日) 14:00~15:30 「芸術の花開く都市パリ ~印象派から20世紀初頭までの美術~」 島田紀夫氏(石橋財団ブリヂストン美術館館長) ※定員250名 ※申込不要・先着順・無料 |
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美術講座 [会場:当館講座室] |
8月14日(日)14:00~15:30 「江戸から東京へ~変わる風景・変わらない風景」 泰井良(当館上席学芸員) 8月28日(日)14:00~15:30 「ローマ、ナポリ、そしてシチリアへ」 小針由紀隆(当館学芸部長) ※申込不要・先着順・無料 |
学芸員によるフロア・レクチャー (作品解説) [会場:展示室] |
8月21日(日)、9月4日(日)14:00~ ※集合場所:企画展第1展示室(観覧料が必要です) 会期中、展示替を行います。 |