本館収蔵の伊藤若冲「樹花鳥獣図屏風」を大きく描こういうイベント「色彩アトリエSP〜みんなでドット若冲!」を、5月3日・4日の2日間行いました。
3回目となる今年は、親子はもちろん、中学生、高校生、大学生、美術館ボランティアも加わり、総勢約40名が参加しました。
参加者はまず展示室で福士学芸員の解説のもと実物を鑑賞し、その後5つのグループに分かれて作品制作に入りました。
6600枚のピース一枚一枚の裏側に番号を振り、そこから先は各グループのリーダーの指示に従い、下がき、彩色へと進んでいきました。
大人がリーダーとなるグループもあれば、中学生がリーダーとなるグループもあり、作業の進め方もそれぞれで、設計図となる作品のコピーを皆で覗き込み、賑やかに作品は作られていきました。
いろんな進め方をしたはずなのに、作業は5つのグループともほぼ同じに終わり、ピースが乾いたのを確認してエントランスに運び、番号を確認しながら、一枚一枚ピースを並べていきました。今年は昔、田植えで使われた「田植え定規」からヒントを得た定規を製作し、スピードアップと並びの美しさをめざしましたが、まだまだ改良が必要なようです。
約3時間かけてピースを並べ、6×11mの作品を完成させ、最後に参加者全員で記念写真を撮って本イベントは終了しました。
(当館学芸課主任 岡崎隆司)
今年度は、5月5日・6日の二日間の日程で行われ、20名が参加しました。初日は約40cm四方の木枠に、細かい網目状の布(テトロン)を張り、乳剤を塗布した後に、参加者自身が考案したデザイン画を焼付けていきました。二日目は、Tシャツにプリントし、本館2階廊下に展示しました。動物や風景、絵や文字まで、参加者の創造性が発揮され、オリジナルの作品が次々できあがっていきました。お互いの作業を手伝ったり、プリントした作品をのぞき合ったりして、年齢層を越えた参加者達の交流も深まったようでした。
(当館学芸課主任 鈴木雅道)