アマリリス Amaryllis

2009年度 夏 No.94

実技室イベントの紹介
「色彩アトリエ SP〜みんなでドッ ト若冲!」 「版画入門 〜シルクスクリーンでTシャツプリント

【色彩アトリエSP 〜みんなでドット若冲】

本館収蔵の伊藤若冲「樹花鳥獣図屏風」を大きく描こうというイベント「色彩アトリエSP〜みんなでドット若冲!」を、5月2日・3日の2日間行いました。
4回目となる今年は、親子はもちろん、中学生、高校生、大学生、美術館ボランティアも加わり、総勢約40名が参加しました。
参加者は、講師の持塚三樹さんの説明を聞いた後、12のグループに分かれて作品制作に入りました。
6000枚のピース一枚一枚の裏側に番号を振り、そこから先は各グループのリーダーの指示に従い、下がき、彩色へと進んでいきました。

大人がリーダーとなるグループもあれば、中学生がリーダーとなるグループもあり、作業の進め方もそれぞれで、設計図となる作品のコピーを皆で覗き込み、賑やかに作品は作られていきました。
いろんな進め方をしたはずなのに、作業はどのグループもほぼ同じに終わり、ピースが乾いたのを確認してエントランスに運び、番号を確認しながら、一斉に一枚一枚ピースを並べていきました。今年は、バドミントンのガットを床に張り、ガットにそってピースを並べることで、スピードアップと並びの美しさをめざしました。

約2時間かけてピースを並べ、約6m×11mの作品を完成させ、最後に参加者全員で記念写真を撮って本イベントは終了しました。
(当館学芸課主任 岡崎隆司)

みんなでドット若冲の写真1
みんなでドット若冲の写真2


【版画入門 〜シルクスクリーンでTシャツプリント】

今年度は、5月5日・6日の二日間の日程で行われ、20〜70歳代の15名が参加しました。初日は、講師の北川純さんがご自分の作品を披露・解説された後、約40cm四方の木枠に、細かい網目状の布(テトロン)を張り、乳剤を塗布してデザイン画を焼付けました。二日目は、Tシャツにプリントし、本館2階廊下に展示しました。仏像や古代文字、魚やキャラクターのようなものまで、参加者の創造性が発揮され、オリジナルの作品が次々できあがっていきました。Tシャツだけでなく、持参したエコバックや短パンなどにプリントする方もいました。シルクスクリーンの技法が、いかに明快で、生活に密着し、自分だけの一品を保障するものであるかが、わかったような気がしました。
(当館学芸課主任 鈴木雅道)

Tシャツプリントの写真

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