毎年夏休みには、その時行われている展覧会に合わせた夏休み子どもワークショップを開催しています。
今年は日本の美術からたくさんの影響をうけたパウル・クレーの展覧会に合わせ、「線」の魅力を感じるワークショップ「くねくね スースー ピーンであそぼう!」を実施しました。
「糸でチェンジ!」
7月28日(火):参加者7名
7月30日(木):参加者20名
「糸でチェンジ!」では、日本画家 森谷明子さんを講師に招き、糸を使ってふしぎな線をかいてみました。毛糸や荷紐、馬のしっぽに絵の具をつけ、画用紙に並べ、その上に紙を置いてこすってみると、まっすぐな線、くねくねした線、モヤモヤした線の世界が
広がりました。
最後は並べた紐や糸の上を、画用紙を貼った大きなローラーを転がして共同制作で作品を作りました。
「傘をチェンジ!」
7月29日(水):参加者17名
7月31日(金):参加者17名
「傘をチェンジ!」も森谷さんに講師をお願いし、雨の日が楽しくなるような傘を作りました。
まず最初、クレー展に面白い線、変わった形を見つけに出かけました。展示室には、まるで暗号のような線がいっぱい。実技室に戻ったら、クレーに負けないような線を傘にかき、裏から色も塗ってみました。
「文字がチェンジ!」
8月1日(土)2日(日):参加者15名
「文字がチェンジ!」は、真っ白い、大きなキャンバスを動物園にしちゃう、2日間をまるまる使ってのプログラム。
1枚の紙にカタカナ、ひらがな、漢字で動物の名前を書き、もう1枚の紙にはその動物の絵を描きました。その間に6枚の白い紙を並べ、文字から絵に順に変身させていきました。6枚のうちの1枚を選び、それを厚紙に大きく描き、カッターで切り抜き、「動物定規」を作って1日目が終わりました。
2日目はローラーを使って動物園の道作りから始めました。そして1日目に作った「動物定規」を使い、道しかなかった寂しい動物園に、動物たちをたくさん描き、にぎやかな動物園を完成させました。
(当館学芸課主任 岡崎隆司)