ウィーン 美術史美術館展 TVCM
今日、私たちにとって最も親しみやすい絵画表現のひとつ、「風景画」。実は、ヨーロッパで風景が絵画の中に取り入れられはじめるのは、15世紀以降のことになります。彼方の眺望を見渡すかのように外界に開かれた室内の窓の描写を通じてでしたが、これをきっかけに風景表現は、聖書や神話の世界の舞台として次第に生き生きとした表情をみせるようになっていきます。そして17世紀を迎えると、もはや物語の舞台ではない独立した主題として取り上げられるようになり、さらにさまざまな分野に分かれていくようにもなります。とりわけこの頃のオランダを中心とした文化圏では、身近な風景がそれぞれの画家の感性によってみずみずしくとらえられ、人物の描写を含まない純粋な「風景画」の誕生に大きく貢献しました。
ヨーロッパの主要美術館のひとつ、ウィーン美術史美術館は、オーストリア・ハプスブルク家の収集品を核としますが、風景画の重要作品も多数所蔵しています。本展では、そこからパティニール、ファルケンボルフ、ティツィアーノ、カナレットなどの巨匠をはじめとした名作、約70点を選りすぐり、「風景画」成立の過程をたどります。華麗なコレクションがひも解く「風景画」誕生の物語を、ぜひお楽しみください。
ウィーン美術史美術館
ウィーン美術史美術館
音楽の都ウィーンに19世紀末の都市改造計画の一環として、約20年の年月をかけ、まさに贅の限りを尽くした美の館が誕生しました。600年にわたりウィーンに君臨したオーストリア・ハプスブルク家の栄光の歴史を反映する、数十万点におよぶ膨大なコレクションには、ドイツ、フランドル、オランダなどの北方絵画の傑作やイタリア・ルネサンスの珠玉の作品が一堂に会しています。
開催期間 | 2015年12月19日(土)〜2016年3月21日(月・振休) |
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開館時間 | 午前10時〜午後5時30分 ※展示室への入室は午後5時まで |
休館日 | 毎週月曜日、及び年末年始〈12月28日(月)〜1月1日(金・祝)〉 ※ただし、1月11日(月・祝)、3月21日(月・振休)は開館、1月12日(火)は休館 |
観覧料 |
一般 1,200円(1,000円) 高校生・大学生・70歳以上 600円(500円) 中学生以下 無料 ※( )内は20名以上の団体および前売料金。前売券は12月18日(金)まで販売。 ※収蔵品展・ロダン館も併せてご覧いただけます。 ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方と付添者1名は無料 |
同時開催の収蔵品展 |
ウィーン美術史美術館展─風景画の誕生 関連企画 「西洋近代の風景画」 12月15日(火)〜2016年2月7日(日) 「日本人の風景画」 2016年2月9日(火)〜4月3日(日) |
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特別講演会 |
1.「西洋の 日時:1月9日(土) 14:00〜15:30 講師:木島俊介氏(Bunkamuraザ・ミュージアム プロデューサー) 2.「風景を見る眼」 日時:2月14日(日) 14:00〜15:30 講師:中野京子氏(作家・独文学者) いずれも会場:当館講堂 申込不要、無料、先着250名様まで |
美術講座 |
「近代までの西欧風景画 ─ウィーン美術史美術館feat.ケンビ・コレクション」 日時:1月23日(土) 14:00〜15:30 講師:三谷理華(当館学芸課長) 会場:当館講座室 申込不要、無料 |
ワークショップ |
わくわくアトリエ「カレンダーをつくろう!」 日時:1月17日(土) 10:00~16:00 実技講座「切って貼って描いてつくる 草薙神話の風景」 日時:2月27日(土)・28日(日) 10:00~16:30 |
フロアレクチャー |
12月26日(土)、1月10日(日)、2月13日(土) いずれも14:00より30分程度 当館学芸員が展示室にて解説を行います。 |
コンサート |
謹賀新年!ニューイヤーミニコンサート 日時:1月3日(日) 14:00〜15:00 出演:近藤由理(ヴァイオリン)、生田 曲目:クライスラー「愛の喜び」 他 会場:当館講堂 申込不要、無料、先着250名様まで |
静岡シネ・ギャラリー(静岡市葵区御幸町11-14)にて、ウィーンと画家クリムトにまつわる映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』を11月28日(土)〜12月25日(金)に上映。詳しくは、同館ウェブサイト等をご覧ください。この映画の鑑賞券[半券可]提示で、本展当日券を前売料金でお求めいただけます。
記念プレゼントイベント ※要チケット[半券可]提示 |
1.「ウィーンからクリスマスプレゼント」 ※予定数に達し次第終了 ウィーンのクリスマス・マーケットなどでお馴染みのホット・ドリンク、「キンダー・プンシュ」を、各日先着100名の方にお楽しみいただきます。 日時:12月24日(木)・25日(金) 13:30〜 場所:1階エントランス付近 2..「ウィーンからお年賀」 ※予定数に達し次第終了 ウィーン市観光局ノベルティー・グッズを、先着30名の方にプレゼントします。 日時:1月2日(土) 10:00〜 場所:2階企画展展示室入口付近 |
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主催:静岡県立美術館、静岡朝日テレビ、中日新聞東海本社 [企画協力] ウィーン美術史美術館 [特別協賛]
特別協力:大塚国際美術館 [協力] ルフトハンザ カーゴ AG、オーストリア航空、ヤマトロジスティクス
後援:オーストリア大使館、オーストリア政府観光局、ウィーン在日代表部
This exhibition is organized in collaboration with the Kunsthistorisches Museum Wien.