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金沢健一《音のかけら2》
1987(昭和62)年
鉄、ゴム
高さ3.2×縦150.0×横150.0cm
平成13年度購入
 金沢健一は、幾何学的な構成による鉄の彫刻を作り続けている作家である。《音のかけら》シリーズは、鉄板を様々な形に熔断し、ゴムの足をつけて並べたもので、マレット(ばち)などで叩くと音を出すことができる。単純な仕組みであるがゆえに、大人から子どもまで、あるいは目の不自由な人も楽しみつつ、形と音の関係、鉄と人の歴史などの思索へいざなわれる。叩く物や叩き方によって、無尽の音を取り出すことができるので、叩く者の表現が問われることなり、表現するということの原初的な発動装置としても機能する作品である。《音のかけら2》は、このシリーズの出発点となった3点のうちの一つ。
(当館学芸員 堀切正人)


Index
■夏休み子どもワークショップ 「形で作ろう 鉄の音色」
■「ヒキダシタイ」大活躍!
  −「今、ここにある風景」展 ワークショップ・プログラム
■印象派のあゆみ
■西洋版画と広重
■研究ノート 霧を晴らしてくれたもの-新出の狩野派合作図紹介をふりかえって-
 山下 善也
■学芸員随想  泰井 良

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